その製品、本当に安心?ミネラルオイルの特徴と危険性

化粧品やベビーオイルなどによく使われる「ミネラルオイル」。
その特徴や、ワセリンとの違いについて紹介します。

目次

ミネラルオイルとは

ミネラルオイルとは、簡単にいうと石油の廃油です。
プラスチック製品などを作り終えた際に排出される廃油を脱色・精製した、無味無臭の油を指します。

ミネラルたっぷりの体に良いオイルだと思ってた…!

けいこ

栄養成分のミネラルのことではないので要注意!

ミネラルオイルを日本語で言うと「鉱物油」です。
市販のベビーオイルは、ほぼミネラルオイルでできています。
しかし、巷には「鉱物油フリー」と記載のある化粧品もありますよね。
体に良いのか悪いのか…そんなミネラルオイルの特徴を見ていきましょう。

ミネラルオイルの特徴

とても安価

使い古された石油を生成して作られるので、驚くほど安価に仕入れることができます。
メーカーのコスト削減にもつながりやすく、スキンケアやコスメなどあらゆる製品に使われています。

肌には浸透しない

ミネラルオイルは、肌に浸透せずに膜を張ります。
毛穴をふさいでしまうため、美容成分など栄養も肌に届きません。
浸透しないと言うことは、保湿にもつながらないとうことです。

洗っても落ちにくい

上でお伝えしたとおり膜を張るので、簡単に洗い落とすことができません。
そのため、ウォータープルーフの化粧品の成分としてよく使われます。
落とすためには洗浄力の強いクレンジング剤を使用する必要があります。

インナードライを引き起こす

ミネラルオイルは脱脂力が強く、乾燥肌の原因となります。
また、膜を張ることで肌が潤っていると勘違いして、自身の皮脂量の分泌も少なくなってしまいます。

アレルギーを引き起こす可能性がある

ミネラルオイルは、副作用としてアレルギー性接触⽪膚炎があげられます。
ドイツやアメリカなどの海外でも、ミネラルオイルは健康被害があると問題視されている調査報告もあります。

全然知らずに良かれと思って使っていたわ…!

流動パラフィンとの違い

流動パラフィンは、ミネラルオイルの過去の名称です。

昔は製造技術が低く、不純物を完全に取り除くことができませんでした。
その結果、流動パラフィン入りの化粧品を使用して、油焼け(リール黒皮症…かゆみを伴い、色素沈着などをする病気)を起こす方が増えるという問題が起きたのです。

現在では製造技術も上がり、黒皮症のリスクは下がりました。
過去の悪いイメージを払拭すべく、化粧品メーカーが「流動パラフィン」から「ミネラルオイル」と改名した訳です。
しかし、名前が変わろうと石油由来の製品であることに変わりはありません。

ワセリンとの違い

石油を生成した液体部分が、ミネラルオイル(流動パラフィン)。
固形部分のことを、固形パラフィンと呼びます。
ワセリンは、流動パラフィンと固形パラフィンの混ざったもの…すなわち石油由来です。

結論:ミネラルオイル入り製品はオススメしない

ミネラルオイル入り製品は、使うと潤ったように錯覚してしまう方もいますが、それはただの油の膜です。
スキンケア製品、コスメ、ベビー用品など、色々な製品にしれっとミネラルオイルは配合されています。

以前より生成技術が上がってるとはいえ、上記の特徴を踏まえてミネラルオイル入り製品はオススメしません。
吹き出物ができやすい方、乾燥肌、敏感肌、お子さんは特に要注意です。

けいこ

お手持ちの製品や今後購入する際も、成分表示のチェックをしてみてね!

肌に使う製品を選ぶ判断材料は、これだけではありません。
少しずつ更新していきますので、次回更新をお待ちください。
製品の選び方に迷う方は、カウンセリングも行っているのでぜひご相談くださいね。

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